こちらをご覧のみなさん、税金関連の処理に苦労してはいませんか?
会社員であれば税金関係はぜんぶ会社が処理してくれるので、自分でやることはほとんどありません。添付書類を提出するくらいでしょうか。
しかし、フリーで活動するようになると、請求書の作成・送付や確定申告などを自分一人でやらなければいけません。(今考えればどれだけありがたかったか…!)
とくに源泉徴収についてはややこしいことも多いですよね。
今回はWebライターが知っておきたい源泉徴収についてご紹介します。
目次
そもそも源泉徴収とは?
まずはそもそも源泉徴収とは何か?についておさらいしておきましょう。
源泉徴収とは、
発注者(報酬を払う人)が【受注者が納めるべき税金】を前もって国に納める義務
のことです。
ちょっとわかりにくいので、砕けた表現に言い直すと、
あなた(受注者)が国に納めるべき税金を、発注者が代わりに徴収しておいてね!
という制度です。
源泉とは「ものごとの源」、徴収とは「税金などを取り立てること」という意味です。
源泉徴収とは「お金の源流で先に税金を取っておきますね!」という意味だと考えていただけたらと思います。
つまり、源泉徴収は発注者の義務。
発注者は、受注者が支払うべき税金をはじめに差し引いておく義務があるのです。
源泉徴収は発注者さんがやることなので、ライターは特にやることはありません。ここを理解しておくとスムーズだと思います。
ライターの原稿料はすべて源泉徴収されます
源泉徴収は、基本すべての取引で行われます。私たちが執筆する原稿料も同様です。
この点に関して国税庁のサイトに、税に関する情報が説明されています。
作家に原稿料を支払うときや大学教授などに講演料を支払うときは、報酬・料金等として所得税及び復興特別所得税を源泉徴収しなければなりません。
原稿料や講演料などから源泉徴収した所得税及び復興特別所得税の額は、支払った月の翌月10日までに納めなければなりません。
ポイントは2つ。
- ライターが執筆する原稿料は源泉徴収の対象
- 発注者は源泉徴収した税金を国に納める
ライターが執筆する原稿は、すべて源泉徴収の対象です。会社側(発注者)は、支払う報酬から税金を源泉徴収し、それを翌月10日までに国に納めなければいけません。
源泉徴収の額は10.21%
源泉徴収の額は、10.21%です(報酬が100万円以下の場合)。
1万円の記事を執筆し納品したら、
1,021円を納めるべき税として源泉徴収します。
さらに税込か税抜きかによって計算方法が変わります。
税金計算サイトがおすすめ
少し複雑なので計算サイトを使うと便利です。
- 支払額を入力
- 税込か税抜きかを選択
- 計算ボタンを押す
これだけで、
- 消費税
- 源泉徴収額
- 手取り(振込額)
を自動で計算してくれます。もしよければ使ってみてください。
Q、源泉徴収されていないんだけど…
企業によっては源泉徴収をしていないところがあります。
源泉徴収は企業側の義務であり、源泉徴収されていなくても、ライター側でちゃんと確定申告すれば問題ないはずです。
ただ、原則的にライターの原稿料は源泉徴収の対象ですし、支払の翌月に企業は源泉徴収額を国に納めなければいけません。
後々トラブルにならないように、取引前に源泉徴収についてしっかり話し合っておいた方が良いです。
Q、源泉徴収票が送られてこないのだけど…
一般的に源泉徴収票(支払調書)は企業側からフリーランスへと送付されます。
ですが、じつは源泉徴収票の送付義務はありません。これまでは企業側の慣習として送られていたようです。
また、源泉徴収票を確定申告に添付する必要もありません。
確定申告の際には、源泉徴収票と同じで支払調書を一緒に提出する義務があると思われがちですが、手元に支払調書がなくても確定申告はできます。
支払調書は、確定申告を安心して、かつ正確に行いたい場合に手元に置いておきたい書類だといえます。
引用:レバテック
請求書などで源泉徴収額がいくらなのかはご自身で計算できるかと思います。源泉徴収がなくても確定申告に困ることはありません。
ただ、源泉徴収票が欲しい場合は企業側に早めにその旨を伝えておきましょう。確定申告に間に合わせるために、遅くとも1月いっぱいまでには手元に置いておきたいところです。
もし源泉徴収票をもらえない場合は、
- 取引した月日
- 取引した内容
- 請求額の総額
などを連絡して、確実に取引があり源泉徴収票の送付をお願いしたいことを伝えてください。
連絡後、遅くとも1週間以内には送付してくれるはずです。
最後に確定申告を行う
源泉徴収で先に引かれる税金は一律10.21%であり、「税金ってだいたいこのくらいの額だよね」というざっくりとした額になっています。
実際には、扶養家族の有無や年収などにより、微妙に納めるべき税金の額は異なります。
そのため年の終わりに納めるべき税金をしっかり計算してみると、実際に納めるべき税額が多かったり少なかったりします。
その過不足分を自己申告して納めるのが確定申告です。
フリーランスの税金について知りたい人は
確定申告を適切に行うと、もしかしたら、納めた税金が返ってくるかもしれません。しかし、税制を把握していないと本来は払わなくて良い税金を払ってしまうってことかもしれません。
かと言って、30分5000円も払って税理士さんに相談するまでもない…という方は、こちらの本を読んでみると良いと思います。
日本で一番売れているフリーランス向けの税金本で、漫画タッチなので読みやすくわかりやすいです。
払い過ぎた税金を取り戻すには?フリーランスの老後や社会保険について、どこまでが経費なの?確定申告講座、節税の落とし穴…などなど、これからフリーとしてバリバリやるぞ!という人が知っておきたい知識が盛り込まれています。
1000円ちょっとで読めるので、もしよければ詳細を見てみてください。
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