みなさんこんにちは!
みなさんは大事に使っているお気に入りのお皿とかありますか?
私は、その昔主人と陶芸に行った際に作った世界に一つだけのお皿を大切に使っています。
しかし、じつはこのお皿が一部欠けてしまいまして、捨てるには忍びないけど、欠けたまま使うのもなんだかなぁと思っていたところ、素人でもお皿の金継ぎができることを知り、挑戦してみました。
金継ぎに興味のある方、やってみようかなと思っている方はよければご覧ください。
金継ぎとは?
金継ぎとは、古くから伝わる日本の伝統技能です。欠けたお皿や割れたお皿を、うるしと金箔で修復します。
金継ぎで修復された器は、まるで最初からそのデザインだったみたいにおしゃれです。欠けた器を修復するだけでなく、割れたお皿を組み合わせることで新しい付加価値まで生み出すところがすごいですよね。
すぐには捨てない日本人の心を感じますよね。モッタイナイという言葉は日本人が古来より大切にしてきた価値観から生まれた言葉ですし、この文化に世界も関心を寄せています。
今風に言うならSDG’S な取り組みです。モノを大切に扱うって素敵だなと思います。
金継ぎは職人芸
一般的に金継ぎは高い技術がいるとされています。
割れた部分の修復だけでなく、最終的には元のお皿をより美しく仕上げなければならないからです。
欠けたお皿同士を繋げたり模様を足したりと、難易度によってはクリエイティブな感性も求められます。
そのため、金継ぎは基本的に職人さんに頼むのですが、需要に対して金継ぎをできる人が少なく、すでに満杯だったり、受付できても受け取るまでに数ヶ月かかったりします。
遠方の職人さんに依頼する場合は、修復する器を発送する手間もかかります。
もちろん高価な器で、それくらいの手間暇が見合うのであれば、本格的に職人さんに頼むことも検討できますが、私が今回直したい器はそんなに大したものではありませんでした。主人と行った陶芸教室で自分で作ったので単に思い入れがあるだけです。
それに割れの補修ではなく欠けの補修なので、職人さんに頼むほど仰々しいことでもないかな、と考えて、結局お家で自分で金継ぎができないか調べてみることに…。
素人でもできる!金継ぎセット
そんなこんなで見つけたのがこちらのセットです。「初心者のための」というワードに吸い寄せられました。笑
<内容>
- 高級うるし 本透明(合成うるし塗料) 25m1
- うるし専用うすめ液 25m1
- 耐水ぺーパー 3枚・金粉(真鍮) 約5g
- 銀粉(アルミニウム) 約5g
- 毛筆 1本
- 面相筆 1本
- 竹串 2本
- 小皿 1枚
- エポキシパテ 5g
- 手袋 2双
金継ぎに必要なものが揃っています。
合成うるしや薄め液、平筆、小皿などは100円ショップやホームセンターなどでも手に入るので、より安価に抑えたい方はそちらも検討してみてください。
ただ、「買い回りが面倒だしどれを買ったらいいかもわからない!」という方は、こちらのセットがお手軽ですし、価格もリーズナブルなのでおすすめです。
欠けたお皿の金継ぎの方法
割れの金継ぎに比べると、100倍くらい欠けのお皿の修復は簡単です。大まかにいうと、欠けた部分に金箔を溶かした漆を塗って乾かすだけです。欠けたお皿の金継ぎの方法は簡単にまとめると以下の通り。
- お皿に薄め液と漆、金箔をとく
- 小筆で欠けた箇所を塗る
- 風通しの良い場所で乾かす
本格的にやろうと思ったらもっと手順があるのですが、初心者で「そこまでこだわらなくてもいいよ」という方はこのくらい簡略化された方法で十分だと思います。
金継ぎしたお皿がこちら
今回は2つの食器を金継ぎで補修してみました。どちらも表面が剥げてしまったものです。
ひとつは、陶芸教室でつくった平皿。右下の欠けて土色が見えていたところを、金継ぎで金箔の装飾をしました(とはいっても筆でこちょこちょと塗っただけです)。笑
本当はパテで凹み部分を埋める作業が必要なのですが、自宅で使うだけなのでまぁいっかと思い、筆で塗るだけにしました。
もうひとつは、祖父母から譲り受けたお正月のお屠蘇セットです。ちょっとわかりにくいのですが、赤丸で囲ったところを金継ぎしました。
毎年1月1日にはこちらを使っているのですがだいぶ経年劣化しており、部分的な剥げが気になっていました。
職人さんのように芸術的な金継ぎには程遠いですが、剥げや欠けがあまり気にならなくなりましたし、これでお正月を迎えるときの気分が少し上向きました。
まとめ
ということで、もし欠けてしまった大事なお皿があればぜひ金継ぎに挑戦してみてはいかがでしょうか。
キットを使えば必要な道具を買い揃える手間も省けますし、想像しているよりもきっと手軽だと思います。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
どなたかの役に立っていたらうれしいです。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
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