皆さんはサレンダード・ワイフという言葉をご存知でしょうか?サレンダード・ワイフは、「夫を立てる妻」を意味します。頑張りすぎな妻に対して、もっと夫に頼っても良いんじゃない?と肩の荷を降ろさせてくれる考え方です。
私がこの言葉に出会ったのは、その昔、夫婦関係が悪化した頃。当時「どうしたらいいんだろう?」と悩み、ヒントになりそうなものを探していました。そして「サレンダード・ワイフ 賢い女は男を立てる」という書籍に出会いました。
そこに書いてあったことを実践し、家計管理や買い出しなどをやめてみたところ、自分が思っていた以上に夫婦仲が改善したんです。
今回はそんな経験を経て、書籍をおすすめしたいなと思ったのでご紹介します。もし今夫婦関係に悩んでいる人がいたら参考になれば嬉しいです。
目次
書籍紹介「サレンダード・ワイフ 賢い女は男を立てる」
まずは、書籍についてご紹介します。著者はアメリカの州立大学でジャーナリズムの学位を取得し、コピーライターとして活躍していたローラ ドイル。アメリカで出版されたこの本は、世界中で280万部を突破する大ベストセラーとなりました。パートナーシップを良好に保つための秘訣に、多くの人が共感を寄せ、胸を打たれたのだと思います。
この本のエッセンスは「頼ること」「信頼すること」
サレンダード・ワイフとは、直訳すると「降伏する妻」となります。サブタイトルにも「賢い女は男を立てる」とあるので、ちょっと時代遅れだと感じるかもしれないですね。降伏する妻とか、男を立てるといった言葉は、2021年の現代には少し不似合いなワードだと思います。
ただ、よく読んでみると実際にこの本が伝えたいのは「もっと夫を信頼して素直に頼ったり、お願いしてみてもいいんじゃない?」といったメッセージです。決して「女性はもっと卑下すべき」といった男尊女卑のような考え方ではありません。
紹介文には「確信犯的な賢さ」とあります。伝え方が難しいのですが日本文化に置き換えると「あざとい」「ゆだねる」といったニュアンスが近いかもしれません。
私自身、幼い頃から自立した女性像に憧れていたので、「頼る」「甘える」といったことからは縁遠い生き方をしていました。「責任」や「管理」といった言葉が似合うような価値観です。
でも今考えれば、自立することと、なんでも自分でやることはイコールじゃなかったなと思います。それに、責任感やリスク管理というのは仕事においてこそ通用する価値観であり、パートナシップに持ち込むべきではなかったなと気づかせてもらいました。
あのときは、うまくいかないと感じるたびに「もっと自分がしっかりしなくては」と思っていたのですが、おそらく私が頑張れば頑張るほど夫は窮屈に感じていたはずです。少し考えが極端になっていたときにこの本と出会い、うまくバランスを取れるようになった気がします。
「サレンダード・ワイフ 賢い女は男を立てる」を実践してみた
サレンダード・ワイフを読んで、私はそれまで頑張ってやっていたことを一旦やめて、夫にお願いすることにしました。
例えばサレンダードワイフでは「家計管理は夫に任せてしまいましょう」と推奨しています。
もしかしたら、家計を夫に任せることに抵抗感がある人もいるかもしれません。しかし本書では、妻が家計管理をやめると3つの奇跡が起こると解説しています。
- 永遠に恋人気分が続く奇跡
- 男性の心が寛大になる奇跡
- 男性が「もっと稼ごう」という気になる奇跡
我が家では、家計管理と、それに付随するお小遣い設定と食材の買い出しを夫にお願いしてみました。
それから数ヶ月。私の感想は「3つの奇跡は本当に起こるんだな」です。夫は以前にも増して優しくなりましたし、仕事に意欲的になりました。時折、家に飾る用のお花をくれたり、お祝いのレストランを予約してくれたり、特に理由もなくプレゼントをくれたりします。この変化には驚きました。
やったことについて、もう少し詳しくご紹介しますね。
やったこと1:家計管理を夫にお願いした
もともと家計管理は妻がするもの、という固定観念があったので、以前は私が家計管理を一手に担っていました。
当時、夫は家計状況にはノータッチだったので、私は「きっと家計に興味がないんだろうな」と思っていました。
しかし、そんな気持ちを一旦置いて「来月から家計管理をお願いするね」という話をしたとき、私からの突然のお願いに夫もびっくりしたようです。「俺が?」と驚いていました。
その後、担当を交代して数ヶ月は赤字になってしまっていたのですが、大丈夫かな?と思いつつ黙って見ていました。
するとそのうちだんだんと慣れてきたようで、しっかり予算内で納めてくれるようになりました。今ではエクセルで一円単位で収支を管理しているらしいです。
やったこと2:食材の買い出しを夫にお願いした
家計管理と合わせて食材の買い出しをお任せしました。それまでは私が買い出しを担当していましたが、今はすべて夫にお願いしています。何を買うか、どこで買うか、月の予算など、夫がすべて決めています。
これもすごくうまくいっています。今では「肉はあそこのスーパーが安い」「野菜は〜〜で何日ごろに買う」「パンと卵はここのドラッグストアで」というように、各お店の特徴を把握しており、買い出しの場所や日時を決めています。
正直とても助かっています。思いきって任せてよかったなと思っています。
やったこと3:お小遣いの設定は夫の担当に
さらに、お小遣いも夫に決めてもらうようにしました。
家計のやりくりも夫の担当なので、うまくやりくりできればそれだけお小遣いに回せる額も多くなります。金額は自由に決められるので、多めにとってもOKです。結果、夫は自分で自分のお小遣いをアップしていました。笑
しかし、お小遣いを増やしすぎるということはなく、うまくバランスをとってくれています。それまで夫は家計に興味がなさそうでしたが、今は自ら色々と情報収集しているみたいです。
実践した効果は?
ということで、家計管理や食材の買い出し、お小遣い設定など、これまで私が担当していたことは、今はすべて夫の担当になっています。
最初の頃は家計が赤字になってしまったり、月末に食材が足りなかったり買いすぎたりしましたが、黙って見ていたら2〜3ヶ月で問題なくなりました。今では私が担当していた頃よりずっと上手くやりくりしてくれています。それに、なんだか楽しそうです。
なんとなく世間では妻がやるものとされていることでも、夫にやってもらうことは全く問題なかったですし、むしろそれがきっかけで夫婦仲は良好になりました。夫は前よりも優しくなり、仕事に意欲的になり、付き合っていた頃のように仲良しです。
私自身はなんでも自分がやらなくちゃと思うことが少なくなりました。時間に余裕ができ、心のゆとりにも繋がりました。機嫌良く過ごせますし、ニコニコしていると家庭も平和です。笑
やりたいことや欲しいものがあれば、「あれやりたいな…」「これ欲しいな…」と言えば、夫が用意してくれます。
もし以前の自分が今の状況を知ったら驚くと思います。こちらをご覧の皆さんも、もしよければ騙されたと思ってやってみてください。
頑張ることをやめたら夫婦円満に
今振り返ると、深刻に悩んでいた日々が懐かしいです。当時は今では考えられないくらい悩んでいました。
しかし、何でもかんでも自分で抱えるのではなくお願いしたり任せたりすることで、うまくいくんだなと実感しています。
何かと背負いこんでしまう人、頑張りすぎる傾向がある人は、この本を読むことで何かに気づくきっかけになるかもしれません。本のリンクを貼っておきますので、気になった方はもしよければ詳細を見てみてくださいね。
それでは、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。どなたかの役に立てば嬉しいです。
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