AIが仕事を奪う?『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』考察と書評

AIは私たちの仕事を奪うのかな?将来働けなくなったらどうしよう?

最近のAIに関するニュースを見ているとなんだか不安になりますよね。

実際に、AIは私たちの仕事を奪うのでしょうか?

この点について『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』をもとに考察してみました。

この記事のポイント
  • AIはあくまで計算機である
  • AIは意味を理解することができない
  • 将来的に残る仕事は「人間的なもの」である
  • AI時代の到来で失業者が溢れる

さっそく見ていきましょう。

オックスフォード大学の論文「雇用の将来」よりAIに代替される職業

2014年、オックスフォード大学の研究者が「雇用の将来」という論文を発表しました。

その論文では、大胆にも「2033年までに仕事を奪われる可能性がある職業その確率」を明記し、多くの有識者の注目を集めました。

そこで「奪われる」とされた職業には、難関資格が必要なものや、高度な知識レベルを要するものもあったのです。

◾️2033年までに仕事を奪われる可能性がある職業(太字は筆者によるもの)

  • 電話セールスマン、保険業者…99%
  • スポーツ審判員…98%
  • レジ係…97%
  • レストランの調理師…96%
  • ウェイター…94%
  • 弁護士補助員…94%
  • ツアーガイド…91%
  • パン職人…89%
  • スクールバスなどの運転手…89%
  • 建設作業員…88%
  • 獣医助手…86%
  • 警備員…84%
  • 船員…83%
  • バーテンダー…77%
  • 公文書保管員…76%
  • 大工…72%
  • 救助員…67%

引用:『ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)

これだけの職種が2033年には、AIに代替されていると言うのです。

単純作業がAIに置き換わる時代

レジ係やウェイター、電話セールスマンといった単純作業による仕事は将来的に代替されることにあまり疑問を抱かないでしょう。

すでに、アパレルショップGUやレンタルショップのTSUTAYAに無人レジは導入されていますし、コールセンターに関しても音声案内で代替しているからです。

高度な知識を必要とする職業まで代替される?

注目すべきは、高度な知識を必要とする職業まで代替されることです。

努力して難関資格を突破して手に入れた職が、あっさり奪われてしまうのだとしたら…。

ショックですよね。

今取り組んでいることが無駄になる可能性を見極めるために、私たちは「AIは何ができて何ができないのか」をよく知っておく必要があります。

新井紀子さん著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

AIができることとできないこととは何なのか?

この点を考える上で、この本が参考になりました。

「AIロボットは東大の試験に合格できるのか?」という課題を掲げて立ち上がったプロジェクトにおいて、ディレクターを務めた新井紀子さんによって執筆された本です。

新井さんは「受験するAI」をつくりました。

「東ロボくん」という愛称で親しまれたそのAIは、2016年になんとMARCHの試験に合格しました。

偏差値は56.1。私立大学のほとんどに合格できる水準です。

驚くべき事実ではないでしょうか?

今や、AIは私立大学に受かる時代なのです。

新井さんが見出した「AIの限界」

しかし、新井さんは東ロボくんの知能が私大合格レベルになったことよりも、AIの限界がわかったことに興味を寄せていました。

東ロボくんが得意な分野は、数学。苦手な分野は国語です。

「AIはあくまで計算機であり、意味を理解することはできない」と新井先生は言います。

著書から引用します。

AIは意味を理解しているわけではありません。

AIは入力に応じて「計算」し、答えを出力しているにすぎません。

AIの目覚ましい発達に目が眩んで忘れている方も多いと思いますが、コンピューターは計算機なのです。

意味を理解しないのに、どうやって問題を解くのか?と疑問に思う方もいるでしょう。

この点については、論理と確率と統計で答えを導き出しているに過ぎないのだそうです。

AIは、あくまでも計算機であり、パターンの中から最適解を見つけ出す数学には強いが、読解力や想像力はないため国語や英語には弱い、と新井先生は言います。

AIには「花子は太郎が好き」「太郎は花子が好き」という単純な2つの文の意味でさえ理解することができないのです。

(AIには、同じ要素が入っているから同じものなのでは?くらいに見えているらしいです。)

会話できるAIもいるじゃないかと思われるかもしれませんが、あれは記憶したパターンの中から反応の良いものを統計的に出してきているだけで、文章の意味を理解している訳ではないのです。

AIに不得意な分野は「高度な読解力と常識が求められる」もの

AIの不得意な分野とは

  • 高度な読解力
  • 常識
  • 人間らしい柔軟な判断

が要求されるものだそうです。

AIには「暑い」と「寒い」ですら、意味を理解することができません。暑いという感覚もないし、どのくらいの温度が暑いのかの一般常識も持ち合わせません。

(例えば同じ気温だとしても、風の強さや前日の天候などで微妙に肌感覚は異なります。この感覚値をAIが会得しようと思えば膨大な量の教師データ(基準となる情報)を教え込む必要があるのです。それは今のところ現実的ではありません。)

そのため、意味を理解する必要がある職種は代替することができないのです。

著書にはこのような記述があります(太字は筆者によるもの)。

AIの弱点は、万個教えられてようやく一を学ぶこと、応用が利かないこと、柔軟性がないこと、決められた(限定された)フレーム(枠組み)の中でしか計算処理ができないことなどです。

(略)

ですから、その反対の、一を聞いて十を知る能力や応用力、柔軟性、フレームに囚われない発想力などを備えて入れば、AIに恐るるに足らず、ということになります。

まとめると

  • 一を聞いて十を知る能力
  • 応用力
  • 柔軟性
  • 発想力
これらがあれば、近い将来あなたの仕事が奪われる心配はないでしょう。

今後AIが急激に発達しても、器械的な仕事は代替される可能性が高いものの、クリエイティブな仕事は代替されにくいと考えられるのです。

AIが発達すればするほど、「より人間らしい仕事」は残っていくだろうと予想しています。

AIができない仕事をできる人間がいない

筆者が懸念しているのは、「AIで仕事を無くした失業者を吸収することができない可能性がある」ことです。

著書から引用します。

私の未来予想図はこうです。

企業は人不足で頭を抱えているのに、社会には失業者が溢れているー。

折角、新しい産業が興っても、その担い手となる、AIにはできない仕事ができる人材が不足するため、新しい産業は経済成長のエンジンとはならない。

一方、AIで仕事を失った人は、誰にでもできる低賃金の仕事に再就職するか、失業するかのに二者択一を迫られるー。

AIがこのまま発展を遂げていけば、かつての産業革命のように大変革が起こります。

そのとき世の中の仕事は

「高度な数学的知能を要求されるAI的なもの」か

「高度な読解力と発想力を要求される人間的なもの」しか残っていません。

AIに仕事を奪われた人材は、経験も知識もないためクリエイティブな仕事は難しいでしょう。かといって、数学的な仕事であればAIに任せた方がコストが安く、出来も良い状態となります。

そのため「大量の失業者がでる」と筆者は予想しているのです。

じつはこの予想、奇しくも『ホモデウス』の著者ユヴァル・ノア・ハラリ先生と同じ意見です。

ハラリ先生は、この失業者の階層を「無用者階級」と名付けました。

ユヴァル・ノア・ハラリ著ホモ・デウスより「無用者階級」概要-21世紀の新労働者階級

2019.01.16

言葉を扱う仕事はAIには奪われない

おさらいすると、

まとめ
  • AIはあくまで計算機である
  • AIは意味を理解することができない
  • 将来的に残る仕事は「人間的なもの」である
  • AI時代の到来で失業者が溢れる
ということでした。

この点で言うと、言葉を扱う仕事は「人間らしい仕事」に含まれるでしょう。

ライターに必要なのは、相手に伝わるように文章を執筆するスキルです。

「伝わる」ようにするには、相手にとって必要な記事はどんなものかを想像する力が必要です。

これはAIが対応できる領域ではありません。

ロボットに文章を作成させるという試みは、今もなされています。ですが、それが実現するのはまだ遠いでしょう。

さらに言えば、奪われるどころか人間にしかできないことがわかり、今後も需要は増していくと予想できます。

これから参入する人にとっては、かなり好条件の成長産業だと考えられます。

今のうちに、言葉に関わる仕事をしておいても損はないはずです。むしろ、今だからこそ経験値を積んでおくべきなのではないでしょうか。

里佳
ノマドワでは、未経験者からフリーライターになる方法を紹介しています。合わせて読んでみてください。

 

以上、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』から将来の働き方を考察しました。参考になれば嬉しいです。

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