皆さんは自分のことについてよく理解しているでしょうか?
好きな食べ物や好きなスポーツなどはよく質問されると思うので、簡単に答えることができると思います。
しかし、あなたはどうしたら心地よく過ごせますかとか、 一番のストレス発散方法は?とか、幸せだと感じる瞬間は?居心地の悪い空間はどこ?されたら嫌なことは?などを聞かれるとパッと答えるのは難しいかと思います。
しかしこういう抽象的な質問が、 あなた自身の価値基準を明確にしていく上でとても大事です。自分の価値基準が分かれば幸せな状況も作りやすいです。
今回は、 あなたにとって幸せになれる条件というのはどんなものなのかを考えるヒントをご紹介します。
目次
あなたの価値基準とは?
幸せになりたいと思ったとき、 重要なのが価値基準です。
有名な自己啓発書である、スティーブン・コヴィー博士の「7つの習慣」では、自分の最期を思い浮かべ、自分の価値観に則って自分だけの憲法をつくるように指示しています。
この書籍では、「自分の葬式を思い浮かべてください」という問いがあります。そしてさらに、「そこでどんな弔辞を読まれたいですか?」 という質問を投げかけています。
こちらをご覧の皆さんもぜひ想像してみてください。
自分のお葬式を想像したとき、周囲の人からどんな言葉を投げかけてもらいたいでしょうか?
おそらく「あなたの乗っていた車は高級車だったから羨ましかったな」「あんな豪邸に住めるなんていいな」といった言葉をもらいたい人というのはいませんよね。
多くの人が言われたい言葉は、もっと本質的なことではないでしょうか。例えば「あなたの笑顔に救われました」「あなたがいてくれて勇気づけられた」「たくさん笑わせてくれてありがとう」などでしょうか。
このように、大事にしている価値観というのは本当に人それぞれです。テレビを見てもわからないし、本を読んでもどこにも書いていません。自分に聞くしかないんですね。
「自分のことがわからない…」という人たち
自分のことをよく観察し、理解していないと、あなたの価値基準は見えてきません。
しかし、今の世の中「自分のことがよくわからない」という人は多いと思います。
かく言う私自身も、数年前まで自分の価値基準はすごくあやふやでした。嫌なことや嬉しいこと、心地の良い空間や、 気分が癒されること、ストレス発散できることなどを聞かれたときに全く答えられなかったんです。
自分が自分のことをよくわかっていないことに気づいたとき、 もっと理解しなければいけないと心を改めました。
感覚麻痺になっていないか
このように、自分の好きなものや嫌いなものなど自分の感性を正確に掴めない状態は、 感覚麻痺の状態だと言えます。
周囲の人の期待に応えようと思いすぎたり、 親や先生、 上司の意向に沿いたいという気持ちが強すぎると、自分の本来の感情をないがしろにしてしまうことがあります。
これが習慣づくと、自分の本当の気持ちがよく分からなくなってしまうんですね。 だからこそ感覚麻痺になっていると気付いたら、できるだけ早く自分の感覚を取り戻すことが大事です。
方法1:まずは違和感に気付こう
自分の価値基準があやふやでよくわからないという人は、まずは小さな違和感に気づくことから始めてほしいと思います。
例えば、同僚から何か仕事を頼まれたとき、少しでも「嫌だな」と思ったのであれば、その感情をそのまま認識してください。
このとき「嫌だなと思ってしまった」と自分を責めることがあるかもしれませんが、 できるだけそれをなくしていきましょう。
嫌だなと思ったのであれば、自分はこういうシチュエーションで嫌と感じるんだなと認識するだけで OK です。
いい子でいる必要はありません。 嫌だなとか、困ったなという気持ちを抱いたのであれば、自己批判することなく、そのまま認識しましょう。
方法2:やりたくないこと、嫌なことを記録する
小さな違和感に気づくことと同時に、やりたくないことや嫌なことを記録していきましょう。
カレンダーや日記などツールはなんでも良いのですが、日常的に自分が嫌だなと思ったことや、やりたくないなと一瞬でも思ったら、それをメモしておくといいです。
そのように記録を続けると、後から振り返ったときに自分の傾向がわかってきます。
例えば、賑やかなパーティーに出席した際にどっと疲れてしまったという場合は、それを書き留めておきます。別の日に、大勢の飲み会に参加したらあまり楽しめなかったという場合もそれを書き留めておきます。
このように記録しておくと後で俯瞰したとき、自分は多くの人が参加する場所だと疲れやすくてあまり楽しめないという傾向があることに気づきます。
自分の好きなことがわからず感覚麻痺になっていたとしても、嫌なことだと意外とすんなりと自分の感情に気づけることがあります。自分の感情がよくわからなくなっているという人は、 自分のネガティブな感情に正直になることを優先してみてください。
自分を知ることが幸福のカギ
人それぞれ個性が違うように、何がその人にとって幸せなのかということ違います。これは他人に聞いても分からないし、本を読んでヒントを得ることがあっても、最終的には自分に聞くしかありません。
自分がどうすれば気分よく過ごせるのか、どうすれば幸せに過ごせるのかは、自分で見つけていくしかないということです。こまめに記録していくという地道な作業にはなりますが、これを繰り返していくことで価値基準が鮮明になっていきます。まずは小さな違和感を大事にして、自分の価値基準を見つけていきましょう。
それでは今回も最後までご覧頂きありがとうございました。この記事がどなたかのお役に立てたなら幸いです。
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