株式相場の暴落時に資産を増やす方法【実話】

前回、急な株式相場の暴落時に、いかにして自分の資産を守るかについて、実話を元にご紹介しました。

今回は、株式相場の暴落時に資産を増やす方法をお伝えします。守るではなく、攻めに転じて暴落時でありながら資産を増やすにはどうすればいいのか?私自身の経験談をご紹介します。

2020年2月に起きた株式相場の暴落

米国株式の基準としてよく用いられるS&P500の過去5年の相場が上記のグラフです。少しの波はありつつも、全体的には上昇基調。2020年の1月には過去最高値を更新し、このままの勢いが続くものと思われました。

しかし、中国・武漢を発端として未知のウイルスが、その後の数ヶ月の世界を変えてしまいます。2月14日から3月20日までに、株式はストンと値を下げました。

この暴落に巻き込まれた人もいるはずです。

ボラティリティの高い相場はチャンス

見る人によっては、暴落の幅にゾッとするかもしれません。しかし、ボラティリティ(値動きの変動幅)の高い相場は、じつはチャンスでもあります。

ロバート・キヨサキの金持ち父さんの投資ガイド〔上級編〕にはこのような記述があります。投資家は、損をする投資家、平均的な投資家、専門投資家のように3分類でき、さらにそれぞれが、上昇相場と下落相場でどうなるのか?を示した表です。

上昇相場下落相場
損をする投資家損をする損をする
平均的な投資家儲ける損をする
専門投資家儲ける儲ける

多くの投資家は、市場に参加するまでに長く待ちすぎたために損をすることがよくある。そいういう人たちは損をするのが怖くて、市場が上向いていると確信が持てるまで待つ。彼らが参入すると、その途端に市場はピークを迎え、続いて暴落する。そして、彼らは結局市場の下落に伴って損をする。

平均的な投資家は市場の暴落を恐れながら、つまり価格が下がるのではないかとビクビクしながら生きている。そういう人たちが次のように言うのをあなたもよく耳にするだろう。「もし株を買って、それが下がったらどうするんだ?」そんなふうだから、多くの平均的な投資家たちは上昇相場や下落相場で利益を得るチャンスをうまくつかむことができないのだ。

引用:金持ち父さんの投資ガイド〔上級編〕 p.37

ここでお伝えしたいのは、私やあなたがどの投資家なのか?ということではなく、上昇相場でも下落相場でも利益を出している人がいるという事実です。

大事なのは、相場の幅。株式投資は、差額で儲ける手法なので、価格の差が大きければ、それだけ利益を得ることができます。ボラティリティが高い相場はチャンスであるというのは、こういうことです。

暴落時の経験談【実例】

では、2020年2月から3月にかけての株式暴落で、私自身はどう行動したのかをご紹介します。すべて結果論になってしまいますが、ここでご紹介したことが、将来何かしらのヒントになり役立つかもしれません。

もし、今後同じような相場があなたの目の前にあらわれたとき、「そういえばこんな事例があったな」と思い出してもらえたら嬉しいです。

暴落前にすべて現金化、底値で買い戻した

まず、2020年2月の初旬、未知のウイルスが蔓延しているとのニュースを聞いて、一旦持っていた株式や投資信託をすべて売却しました。この辺りの話は、資産を守る話でご紹介しています。

その後、3月の中旬頃、ほぼ底値で投資信託や今後有望な個別株に再投資し、利益を得ています。

底値の判断は?

ここで気になるのは、なぜ買い戻したのか?どのように底値だと判断したのか?という点だと思います。

なぜなら、私が買い戻したのは暴落の最中。「落ちるナイフは掴むな」というトレードの有名な諺がありますが、私がやったことはまさにこれで、落ちていくナイフを掴んだからです。ただ、この行動の背景にはある程度、私なりの根拠がありました。

ここからは、買っても良いと判断した理由をご紹介します。

世界株式インデックスの数年分が吹き飛んだ

冒頭のグラフを見ていただくとわかるのですが、2020年2月から3月にかけての数週間で、過去数年分の値上がりが吹き飛びました。2020年3月の最安値はおおよそ2017年2月の値とほぼ同じです。

世界株式インデックス投資は、毎月決まった額を少しずつ積み立てていくドルコスト平均法で用いるのが定石なので、もし2020年3月のタイミングで購入できたら2017年2月に購入した人と同じ額で買えることになります。

ちょっとわかりにくいかもしれないのですが、約3年分の時間を買えたことになります。非常にお買い得だったということです。

数年かかっても値は戻る

さらに、長期的なスパンで見れば世界の株式は上昇するという前提があります。数年に1度は大きめの経済危機がくるものの、歴史を見れば、そういった経済危機を乗り越えて、世界の株式市場は最終的には高値を更新し続け、成長しています。

だからこそ、落ちていくナイフだったとしても買った方が良いと判断しました。「たとえ後の数年くらいで数十万円損したとしても、このタイミングで購入できたら10年後くらいにはそこそこ利益は出ているだろう」という仮説がありました。リスクはあったけれど、許容できる範囲のものだった、ということです。

買い戻した後の行動

実際には、そうやって買い戻した後、私の想定はいい意味で外れました。買い戻した直後から、上昇が始まったからです。これは偶然としか言いようがないのですが、その後はかなり慎重に行動しました。

金や新規参入で盛り上がってる間はひたすら静観

予想に反して、株式市場は新規参入者により非常に盛り上がりました。あとは、ゴールドも盛り上がっていましたね。

不況時はゴールドなどの現物に目がいくので、それはある意味では想定どおりとなるのでしょうが、今回予想外だったのは、株式市場への新規参入者です。

ある分析によると、今回株式市場を底上げしたのは主にミレニアル世代だそうです。ここからは憶測ですが、ITスキルをもつ高収入エンジニアがFIREやマネーリテラシー教育などの影響を受け、この市場の暴落をチャンスと捉え、続々と参入したのではないかと考えています。

理由は結局わからないのですが、早急に値を戻し、さらにその値上がりに合わせてさらに新規参入者が増えるという、いわゆるバブル状態になりました。

私自身は、このときはじっと静観していました。もういいかなと思ったタイミングで売却し、利益を確定しています。

取引回数は最小限に

株式市場が盛り上がっている時は、「もっといい株があるのでは?」「今持っている株は売っちゃって、あの株に投資しよう」と目移りしがちになります。

特にコロナ禍はわからないことが多く、混乱の中にあったので、色々な情報に左右されがちだったと思います。

しかし、ここで大事なのは取引回数は最小限にすること。ジタバタすると、損をする可能性も大きくなります。これと決めた株を買った後はじっと待って、何もしないことがとても大事です。

デイトレードなどを専門にしている人は別ですが、初心者や長期トレードを得意とする人は、売り買いしないのが得策です。

株式相場に絶対はないがヒントはある

最後に、このようにご紹介してきましたが、株式相場に絶対はありません。一瞬先の株価がどうなるのかは、誰にも予測できないからです。

しかし、世界的ベストセラーや著名な投資家の本を読むことで、示唆を得ることができます。世界の潮流を知ることができ、長期的に世界がどう進んでいくのか仮定を立てることはできます。

たとえば、「サピエンス全史」「ホモデウス」「ファクトフルネス」「ライフシフト」など、投資家なら、ウォーレン・バフェットやジム・ロジャーズの本はおすすめです。また、歴史についての本も参考になります。もしよければ読んでみてください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。こちらの記事が誰かの役に立てば嬉しいです。