不動産投資が危ない?3Dプリンター住宅と価格崩壊の可能性を考察する

今回は、「2030年:すべてが加速する未来に備えよ」というベストセラーを参考にしながら、3Dプリンターが建設業界、住宅業界に与える影響を考察してみたいと思います。

驚くことがたくさんあった書籍なので、 ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思っています。ただ、「そんなに時間がない」という方に向けて、 本書の中でも私たちの暮らしに大きな影響を与えることが予想される住宅について、抜粋してご紹介します。それではご覧ください、 

書籍紹介「2030年:すべてが加速する未来に備えよ」

今回参考にする書籍は、イーロン・マスク氏の盟友であるピーター・ディアマンディスさんらによる著書「2030年:すべてが加速する世界に備えよ」です。

ビギナーから経営者まで全業界の、この先10年の地殻変動がこの一冊ですべてわかると紹介されています。全業界というのは、小売、広告、エンターテイメント、交通、教育、医療、長寿、金融、不動産、環境などなど。

これからの10年は、これまでの歴史とは比較にならないくらい早く進むそうです。

具体的にどんな変化が起こるのか、 気になる方はぜひ本書を手とって読んでみてください。

3Dプリンター技術の飛躍的進歩 

今回取り上げるのは、本書で紹介されていた3Dプリンターについてです。

皆さんは、3Dプリンターと言うとどんなイメージがあるでしょうか?

おそらくですが、屋内に四角い箱型の機械があって、その中でプラスチック製のフィギュアなど、精密なモノを製造できるというようなイメージではないでしょうか?

この本によると、3Dプリンターの世界というのは非常に進んでおり、 なんと「今日の3Dプリンターは元素周期表をほぼ制覇している」 のだそうです。

どういうことかと言うと、例えば金属はもちろん、ゴム、プラスチック、ガラス、コンクリート、さらには細胞、皮革、チョコレートなどの有機材料までプリントアウトできると言います。

本書から引用します。

プリントアウトできるものも高度になっている。ジェットエンジンからマンション、回路基板や義肢まで、3Dプリンターはますます短い時間で、ますます複雑な装置を生み出すようになった。

プラスチックや金属についてはまだ想像できそうですが、 細胞については「本当?」と疑いたくなりますよね。この点についても本書から引用します。

移植臓器も登場しようとしている。2002年にウェイク・フォレスト大学の科学者は、血液をろ過し、尿をつくる能力を持った世界初の人工腎臓を3 D プリンティングで作った。

2010年にはバイオプリンティングを手がけるサンディエゴのオルガノ社が、世界で初めて血管を印刷した。

今日プレリス・バイオロジックスは毛細血管を、アイビバ・メディカルは腎臓を記録的スピードで3D印刷している。

2023年には3D印刷された臓器が市場に登場すると予想されるのはこのためだ。

今や臓器をプリントするのは、驚くべきことではなく、 今から約3年後には3D印刷によって作られた臓器が市場に出回るという可能性すらあるということです。

ちょっと想像できないですよね。私自身まだ戸惑っている部分が大きいです。

3D印刷が建設業界に与えるインパクト

3D印刷の中でも最も興味深かったのが建設業界に与えるインパクトです。 なんと、2020年現在の段階ですでに3D印刷によって住宅が建てられているそうなんです。

本書から引用します。

2014年には中国のウィンサンが10軒の戸建て住宅を24時間以内に3D印刷した。一戸あたりの費用は5000ドル以下だ。数ヶ月後には5階建ての集合住宅を週末だけで印刷した。2017年には別の中国企業が3Dプリンティングをモジュール工法と組み合わせ、57階建ての高層ビルを19日で建てた。

これもまたイメージしづらいですよね。おそらく動画を見ていただいた方が早いかと思います。本書の注として入れてあった動画のリンクを貼ってますので、よければ見てみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=SObzNdyRTBs.

安く、早く家が建つ

動画を見ていただければわかるんですが、まだまだ既存の住宅と競合できるクオリティではないように見えます。

建築基準法など国内の法律整備もあるので、現実的に3Dプリンティング住宅が日本で導入される日は遠いとは思いますが、いつかこの技術が入ってきた場合には革命的なことが様々起こるだろうなと考えられます。

3Dプリンティング住宅の価格の安さと期間の早さは目を見張るものがあります。紹介されていた中国の例だと、ひとつの戸建てを建てるのに かかった費用が5000ドルとのことでした。2020年2月現在のレートに直すと、 約52万円です。

例えば被災地での仮設住宅が3Dプリンターによって建てられるというのは非常にリアルな話だと思います。

予想される未来は「二極化」

さて、この3Dプリンター住宅が一般市場に流入したときどうなるのか?というのが私自身気になっている点です。 もし一般住宅にも広まっていくようであれば、 今後の住宅市場はどんどん二極化が進んでいくだろうなと考えています。

昨今のミニマリストブームを見れば、住宅に関しても最低限の機能だけでいいから安く住みたいという需要は絶対に出てくると思います。簡易的で広くなくて良いという人から見たら今の住宅は高すぎますし、3D印刷の住宅の方が人気が出そうです。

一方で、贅沢品としての家というのも残っていくと思っています。やはり一国一城の主でいたいという欲求はとても自然なものだと思いますし、家というのは単なる消耗品に止まらないところがある、と思っています。

そのためクオリティを追求する人は変わらず高級住宅を求めるでしょうし、 最低限の機能だけで十分という人は3 D プリンティングの住宅を求めるという流れになるのではないでしょうか。

マイホーム購入はアリかナシか

最後に、今を生きる私たちにとって、マイホームの購入はアリか、ナシかについて考えてみます。

個人的には「2030年:すべてが加速する未来に備えよ」という本に出会ってしまったので、 今後起きるだろう変化があまりに急だと知っています。そのため、 30年ローンのような長期ローンを組むことはかなりリスキーかなと思います。

もしかしたらですが、3 D プリンター住宅が市場に流入すれば住宅価格の崩壊は免れないのではないかと。住むことに対するコストが非常に下がるので、住み替えが続出するでしょうが、住宅の価格そのものが下がっているので売却した額ではローン返済できず、売りたくても売れない未来が来そうです。ローンを抱えている人にはかなり厳しい時代になるかなと思います。

結論としては、マイホーム購入はナシで賃貸でいるのが、もっとも身軽ですし、今の段階では良い選択肢になるんじゃないかと思います。

まとめ

ここまでをまとめます。

「2030年:すべてが加速する未来に備えよ」という書籍によると、

  • 3Dプリンター技術は元素周期表をほぼ網羅している
  • 2023年には3Dプリンティングによる人工臓器が市場に出回ると予測されている
  • 建設業界に与えるインパクトも計り知れない

こういった影響から私自身は不動産業界の二極化が進むと予測していて、私たちにできることとしては長期のローンを組んで住宅を買うのではなく賃貸で過ごすことかなと思います。

また、「2030年:すべてが加速する未来に備えよ」という本を読んでみて痛感したんですが、日本にいるとこういった情報ってなかなか入ってこないですよね。私自身初めて知ったことが非常に多く驚きました。

元日本マイクロソフト社長の成毛真さんの「これからの時代は、日本語で情報収集していると乗り遅れる」という言葉が頭から離れません。

気になった人はぜひ読んでいただきたいなと思います。読んで損のない本だと思うのでぜひ購入してみてください。

それでは今回も最後までご覧頂きありがとうございました。この記事がどなたかの役に立てば嬉しいです。