「リスクを取らなければリターンは見込めない!」
こちらをご覧の皆さんは投資やマネーリテラシーに関心のある人だと思うので、こういった言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。
投資の世界ではリスクを取らなければリターンは見込めないというのは、耳にタコができるほど聞く言葉ですよね。意味は言葉の通りなのですが、実際この言葉の意味はとても深いと思います。
ハイリスクであればあるほどリターンが期待できますし、一方でリスクが小さい商品なら資産を毀損する可能性は小さくなります。
投資をする上でリスクはどうしても避けられないものではありますが、 リターンにばかり目を向けていると大怪我をすることになります。このバランス感覚って非常に重要ですよね。
今回は投資をする上で知っておきたいリスクについてご紹介したいと思います。
目次
無リスク資産とリスク資産
まず大前提として投資商品には、無リスク資産とリスク資産の2種類があります。無リスク資産とは、元本が保証された安全な資産のこと。リスク資産とは、元本を毀損するリスクがある資産のことです。
大まかに投資商品を分けるとこんな感じになります。
<無リスク資産>
預貯金、 定期預金、国債
<リスク資産>
株式、公社債権、投資信託、不動産、 ETF、 REIT、 FX、 外貨
このように見ていただけると分かる通り、 投資商品というのはほぼ全てリスク資産です。
あなたのリスク許容度は?
投資をするのであれば、まず確実に知っておきたいのが自分のリスク許容度です。リスク許容度とは、自分が持っている資産のうち、どのくらいのリスクを許容できるかという基準のことです。もう少しわかりやすく言うと、「あなたはいくらまでなら損できますか?」ということです。
リスク許容度は人によってかなり違うので、自分で自分の価値観を把握しておく必要があります。
例えば100万円が手元にあったとして、人によってはリスク許容度が0、つまり1円も減らしたくないという考えを持ちます。
また、リスク許容度が30%という人もいるでしょう。この場合は30万円分は失っても構わないという考えになります。
このように自分のリスク許容度を自分なりに分析しておく必要があります。
リターンよりもリスクを考えよう
何にどれだけ投資するのかを具体的に考えていく段階では、 実はリターンよりもリスクの方が大事です。儲けたいという気持ちが大きいと、リターンにばかり目がいきがちですが、リスクを見落としてしまうと大怪我をすることになります。
投資したい商品があれば、投資をする前にリスクがどの程度あるのか、そしてそれは予測できるのか、という点を考えておきましょう。もしリスクを見積もることができれば、それはある程度のリスクならコントロールできるということを意味します。
リスクをコントロールできるかどうか
投資商品はほぼリスク商品なので、リスクを予測できるか、さらにそのリスクに対処できるかという2点は、投資するかどうかを決める上で非常に重要です。
例えば不動産投資は一般的にミドルリスクミドルリターンの投資商品だと言われています。この理由は、 他の投資商品に比べるとリスクを見積りやすいからです。
不動産のリスクは、賃貸需要や不動産の土地価格、賃貸相場、空室リスクなどです。これらは購入する前からある程度シミュレーションでき、あまりブレません。そのため、購入を見送るという選択になったり、購入後にリフォームするなどして対処できるというわけです。これはいわば、リスクをコントロールしやすい投資商品です。
もちろん、台風や洪水津波などの天災や、 事故物件になる可能性など、全くコントロールできないリスクもありますが、確率で考えれば非常に稀です。
個別株を買う場合のリスクの考え方
不動産の場合はある程度リスクを見積もりやすいと言われていますが、 個別株はどうでしょうか?
基本的に株式相場はコントロールはほぼ出来ないと考えておいた方がいいです。株式を購入した次の瞬間その株価が上がるのか下がるのかは、ほぼギャンブルと同じです。
ただ、こうした株式投資のリスクもある程度までは避けることができます。
株式投資をする時の二つのポイント
株式投資のリスクを下げるには、長期投資として考えること、情報収集を入念にしておくこと、この2点です。
先ほども言ったように、 株式投資は短期的に見るとほぼギャンブルと変わりがありません。しかし長期的に考えると、 コインの裏と表が出る確率がだんだんと収束していくのと同じで、 長期であればあるほど予測しやすくなります。
そのため、リスクの高い個別株であっても長期的な流れで投資することで、 運用のリスクを避けられます。
二つ目のポイントは情報収集です。必要な情報としては、世界的な潮流、歴史的な流れ、チャート、財務諸表や指数です。この辺りを総合的に考えていくと、負ける可能性が低くなります。
注意点としては、必ず自分で考えて自分で決めること。人伝いに聞いた話とか、有名人が言っていたからとか、そういう理由で投資をするのはおすすめできません。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 投資商品の多くはリスクがある
- 自分のリスク許容度を知ることが大事
- リスクはある程度は下げられる
良さそうな投資商品を見つけたときは、勢いで買ってしまいたくなりますが、きちんとその商品のリスクを説明できない場合は一旦ブレーキをかけた方が良いです。
リスクを考えてコントロールできるかどうかを見定め、さらに自分の許容度の範囲内であるときのみ投資することをおすすめします。
リターンばかりに目がいっているときは、冷静に判断できていないかもと考えると良いですよ。
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。この記事がどなたかの役に立てば嬉しいです。
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