本物を見抜く方法と疑問をもつタイミング

最近SNSでの経歴詐称や年収詐称などが話題になっているようです。私自身、虚偽を見抜く力って本当に難しいなと思いますし、一方嘘をつく方からしたら、偽造や加工、詐称はどんどん簡単になっているなとも思います。

今回は、本物と偽物をどうやって見抜くのか?その力はどう鍛えることができるのか?について考えたいと思います。

本物か偽物かは見抜くのが難しい

大前提として、本物か偽物かを見抜くのって本当に難しいですよね。

というのも、人間社会は人を信じることで成り立っているからです。人が自分を騙そうとしているという前提では、まともに暮らしていけません(笑)

例えば、私たちが普通にスーパーで食品を購入できるのは、「スーパーが傷んでいる商品を売るはずがない」という前提があるからです。ブランドショップでブランド物のバッグを買えるのは「正規のブランドであるはずだ」という信頼があるからですよね。他にも、タクシーに乗れるのは「運転手さんが安全に目的地まで運んでくれる」という安心感があるからです。

こうした1つ1つのことを疑っていたら、何もできませんよね。

でも詐欺師たちって巧妙にそういう人間の心理をついてくるんですよね。

SNSでの経歴詐称事例

SNSには「資産家」「年収100億」「プライベートジェット」「海外の豪邸」「高級外車」などをチラつかせて、お金持ちであることをアピールする人がたくさんいます。

悪質なものだと別の画像を加工して、あたかも自分のものとして公表していたり、単に海外の語学学校を卒業しただけで「〜〜大学卒業」のように経歴を詐称したり、偽物の高級時計や高級時計を本物と偽って紹介したり、という事例もあります。

また、今はPhotoshopやハイクオリティの画像加工ツールもあり、本当に簡単に画像を偽造できてしまいます。

しかも、本当にSNSの運営者が資産家だった場合、個人を特定されるような情報をネットで公開する人はあまりいないので、SNS上では「本物」と「それっぽいけど実態がない人」が本当に見分けにくいと思います。

例えばZOZOの前社長である前澤さんもお金を配っていたりしますからね。「自分は100億持ってるのでフォロワーさんにお金を配ります。」と言ってSNSでお金配っている人がいたら、騙される人も少なくないと思います。

本物と偽物を見抜く方法は?

では、そんな嘘が氾濫している世の中において、本物と偽物を見抜くにはどうしたらいいのでしょうか?

今の時点で私が思う対策方法をまとめてみます。

多方面から情報を集める

まずはとにかく情報を収集すること。意見が対立しているときは特に、両方の意見を聞き、また中立の人の意見も聞きます。

片方の意見だけを鵜呑みにすることはおすすめできません。とにかく、多方面から情報を集めることがポイントになると思います。

また、できるだけSNSからではなく、グーグル検索を使います。このとき公式の情報や一次情報であることが肝心です。例えば国や市区町村など公的機関や大手新聞社の情報が参考になります。

実態があるかどうかを調べる

公式ホームページや財団、法人の実態もできるだけ事細かに調べていきます。

例えば、公表されている法人名があれば、グーグルで検索して公式ホームページの存在を確認します。このとき、住所をグーグルマップで調べ、ストリートビューで建物外部を確認します。

電話番号があれば、電話もかけて誰が出るのかを確認します。

IRを公表していればそちらを閲覧し、なければ事業内容、売り上げの推移、資産状況などを調べられるだけ調べます。

実態がない場合、ストリートビューで会社らしき建物を確認できなかったり、電話してもずっと繋がらなかったりします。

何を売っているのか?を調べる

先ほどの、実態を調べると似ているのですが、その人の売っている商品を調べることも有効だと思います。

詐欺師がやっていることは、形は変わってもだいたいマルチ、ネットビジネスか、ポンジスキームです。売り上げの主体は何かを調べると、「お金を稼ぐ方法を教えます」といってフォロワーを集め、そこからネットビジネスやポンジスキームに移行していることがほとんどです。

会社を運営しているのであれば、必ず本業があるはずなので、その本業の中身を調べます。例えば、物販であれば公式サイト、執筆であれば著書、不動産であれば保有物件、講演会であれば講演履歴などです。

本業そっちのけで、経営手法などいわゆる「魚の釣り方」を高額で販売している場合は、ちょっと怪しいかなと思います。

論理が破綻していないかを見る

嘘をつくのは簡単なのですが、嘘をつき続けるのはなかなか難しいです。一度でっち上げた虚偽の設定は、どこかにズレや論理の破綻が生まれてしまうからです。

多方面から情報を集めたり、公式や一次情報を色々調べていくと、食い違う点などが出てきます。論理が破綻している場合はまだよくて、見抜ける可能性が高くなります。

難しいのは嘘で塗り固めている場合ですよね。どこもかしこも虚偽だと、ボロが出にくくて、見抜くのは難しいです。

そう考えると長く経歴詐称している人は、それほど巧妙なわけです。でも、もしかしたら最初は小さな嘘だったのかもしれないですね。嘘をつき続けるために、また嘘をつかなくてはならず、どんどん泥沼にはまっていくのかもしれません。

疑問を持つべきタイミング

正直、初見で人を見抜くのは不可能に近いと思います。ただ、もし偽物だった場合には、その人のことを知っていくうちに、だんだん引っかかる点は出てくるはずです。

次は「あれ?」と疑問を持つべきタイミングをご紹介します。

ハロー効果を用いている

詐欺師たちが巧妙なのは、多くの場合、影響力の武器にあるような心理効果を使っているからです。例えば、SNSでよく用いられるのはハロー効果です。

ハロー効果とは、何を言うかではなく、誰が言うかで人は動かされてしまう、という心理と作用のことです。

ボロボロの服を着たホームレスが「金持ちになる方法を教えよう」と言うのと、ロレックスの腕時計をつけ、パリッとした高級スーツを着た人が「お金持ちになる方法を教えます」と言うのでは、後者の方に人は関心を持つ、ということです。

SNSで、お金持ちアピールをしている人の多くは、この作用によって人を集めることができると知っています。そしてフォロワーがたくさん増えたところで、実態のない高額商品を売っていくわけです。

本当のお金持ちであれば、人の耳目を集めることにはあまりメリットがありません。目立たないようにするはずなので、もしあえて目立つことをやっている人がいたら疑っていいタイミングだと思います。

上場していない

SNSでキラキラとした私生活を見せた上で、経営者であると名乗り、かつ上場していない場合は変だなと考えていいと思います。

本業で何千万円、何億円と売り上げがあり、これからも事業を永続させたいという思いがあるなら、経営者にとって上場は1つのゴールです。上場することで、社会からの信用も得られ、何より世界から資本を集めることができるからです。

しかし、上場するにはいくつものハードルがあり、審査も厳しいです。何より、上場するために多くの時間と手間がかかります。

そのために上場を断念していると考えられなくもないですが、それにしてもSNSを頻繁に更新する暇があれば、本業に勤しむのが本来の経営者だと思います。

支払いが発生するか否か

「お金があるように見せたら、実際にお金持ちになった」という詐欺事例は本当に多いです。SNSを頻繁に更新するのも、お金持ちであることをアピールして、それを信じたフォロワーを大量に集客することが目的です。

集客した後何をするかといえば、最終的には高額な料金の支払いが待っています。ここが詐欺師たちのキャッシュポイントだからです。

「今払えば、配当金が永久に続く」とか「入会金は1万円だけど紹介してくれたら永久に5000円をキャッシュバックします」のように、ポンジスキームやマルチビジネスを変化させた形で高額な料金が発生するタイミングがくるはずです。

もし料金支払いの必要があれば、それまでにいくら信用していたとしても「怪しいかも」と疑問を持った方がいいかなと思います。

まとめ

本物と偽物を見抜くのは本当に難しいです。もし秘訣があるとするなら、自分も詐欺などに引っかかる可能性は十分あると心得ておくこと、くらいでしょうか。

騙されてしまう場合のほとんどは、「自分は絶対に引っかからない」と思っているそうです。だとするなら、騙されてしまうかもなと構えておくくらいでちょうどいいのかもしれません。

それでは、今回も最後までご覧くださりありがとうございました。誰かの役に立てば嬉しいです。