一人が好きとはどういうことか?を解説してみる

約1年半前に「一人好き」に向いてる仕事とストレスフリーで幸福に生きるコツという記事を書きました。その当時思ったことをそのまま書き記した、という感覚だったのですが、じつは1年半が経った今でもかなり読まれています。

他の記事だと、検索に引っかかりやすいようにキーワードを選んだり、構成を練ったりするのですが、この記事はそんな風に狙っていた訳ではなく、一体誰が読むんだろう?というくらいのテンションで書きました。それこそ独り言の域です。

ニーズなんてないと思っていましたが、意外にも同じ悩みを持つ同志?がいるのかなと思ったりします。あれから、自分なりに色々と考えることがあったので、今回は、そんな一人が好きという状態についての考察を書いてみます。

一人が好きとはどういうことか

まずは、一人が好きというのはどういうことかを明確にしておきたいと思います。

ここでいう「一人が好き」というのは、一人でいる時間、一人だけの空間、そのどちらもを好んでいる、という意味で使っています。つまり、パーティなど大勢の人がいる空間で一人ぼっちでいることは、この意味からは外れるし、人とコミュニケーションを取りたくないのか?と問われると、ちょっと違うなと思います。

わかりにくいかもしれないのですが、物理的な一人の空間と時間のことで、精神的な一人ではありません。

一人が好きだからと言って、無人島に行きたいという訳ではないし、家族もいますし、仕事のつながりもありますし、親しい友人もいます。私自身は結婚しているので、家には主人がいますし、普通に日常生活を送っているし、コミュニケーションもとります。

ただ、四六時中誰かと一緒にいると窮屈になってきて、たまに一人きりになりたいと思います。そして一人で何をするのかを言えば、ただひたすら本を読んだり、映画を見たり、寝たり、ぼーっとしたり(笑)。

こうした一人になりたいという気持ちの濃淡は人によると思います。

つながることが是とされる風潮

今の時代、つながることは良い事だ、とされる風潮があります。

そもそも、人とつながりたいというのは人間の生存競争に基づく純粋な欲求です。ホモサピエンスやネアンデルタール人が生きていた時代は、一人でいるよりも集団を形成した方が生存確率が上がりました。一人になることに恐怖を感じるのは自然なことで、根本的な欲求があるのだと思います。

多くの人とつながりがあることは、それだけ生き残る確率が高いことを意味します。情報が集まってくるし、いざという時に誰かが助けてくれるかもしれません。

そしてSNSが普及し、フォロワー数やいいね、リプライなどで各個人のつながりやコミュニケーションが可視化されるようになってきて、つながっている人はすごい、つながっていない人はイマイチ、という認識が醸成されたのかなと思います。

一人になれる時間を欲している?

一方で、一人になりたいと感じる人も増えてきたようにに思います。

自虐ネタで一時代を牽引したお笑い芸人のヒロシがソロキャンプの様子を撮影しただけの動画をアップしたYoutubeは、総再生回数7000万回を超えるそうです(2020年8月1日現在)。

私自身もこのチャンネルが好きで、たまに見るのですが、この再生数の多さこそ、「一人で焚き火でも眺めながら、ビールでも飲みたいな。」と思っている人が多い、ということの表れなのかなと思います。しっかり調査したわけではないので、あくまでも憶測ですが…。

考察するに、おそらく「一人になりたい」と思わないと一人になれない環境にいる人が多いのだと思います。言語化しにくいのですが、もしかすると本当は一人の時間を欲しているけれど、なかなかそうできない人が多い状態なのかもしれません。そんな人たちがヒロシの動画を見て疑似体験している、と考えるとなんとなく腑に落ちます。

作家の下重暁子さんが「極上の孤独」という本を出されており、孤独に「極上」とつけることに最初は違和感があったのですが読んでいくうちに納得しました。孤独というと悪いイメージがありますが、その時間の使い方次第でいかようにも極上のものにできるのかもしれません。

なぜ、多くの人が悩むのか?

現代において「働く」と言えば、組織の一員になることとイコールです。まず会社という組織があり、そこで社員、アルバイトとして働くことが主流です。それ以外の形態と言えば陶芸家などアーティストの領域などでしょうか。ないことはないと思いますが、生計を立てる手段としてはごく少数だと考えられます。

仕事をするためには、誰かと働くことがほぼ決定事項である、という状況が悩みの種になっている可能性は高いです。仕事においては、どんな人とでも付き合う必要があります。同僚、先輩後輩、上司、顧客、取引先など、たった1つの仕事をするだけでも多くのつながりが生まれます。それを人間関係の豊かさだと捉える人もいれば、苦痛だと捉える人もいるかもしれません。

その人がいる環境にも左右されるでしょうし、その人自身の価値観や考え方にも左右されるはずです。それこそ、一人が好きな人であれば、あまりにもつながりが過剰であれば、窮屈に感じていてもおかしくありません。

ライターという仕事の特殊さ

ただ、ライターという職業は少し特殊で、組織に所属しながらも仕事のほとんどの時間を一人で過ごします。こういう仕事ってあまりないですよね。あとはデザイナーやエンジニアなどでしょうか。

私自身は、今は在宅で仕事をしており、仕事のほとんどの工程を一人で終わらせることができます。仕事相手は日本各地におり、遠隔なのでコミュニケーションは基本的にメールかチャットです。数ヶ月に1度くらいビデオ会議や電話連絡が入りますが、よっぽど緊急か重要か、あるいはそのどちらもか、という場合のみです。

そういう環境が苦手な人もいるでしょうが、良し悪しです。全員にとって都合の良い正解なんてないので、自分にとってはどうか?を試して確認していくしかないと思います。

また、ライターに限らず、オンラインで仕事をする環境は今後どんどん普及していくと考えられます。望んでそのポジションにいるのなら、外野が口を出すことはありません。ただ、今の環境が望んだものではないのなら、行動して損はないのかも、と思いました。

ご紹介した下重暁子さんの「極上の孤独」のリンクを貼っておきます。古い本なので図書館でも借りられると思います。気になる方はぜひ読んでみてください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。誰かの役に立っていたら嬉しいです。