本を読む人だけが手にするもの

皆さんは本を読むことが好きですか?

おそらくこのブログを読んでくださっている方で本が嫌いという人は少ないのではないかと察します。

ビジネス書、小説、ミステリー、恋愛、専門図書、図鑑、暮らしにまつわる雑誌まで本のジャンルは様々です。どんな本を手にするにしろ、そこには自分の知らない世界があってワクワクしますよね。

今回は、本を読む人だけが手にするものと題して藤原和博さんの本を紹介しつつ、読書の良さをお伝えできればと思います。

本を読む人だけが手にするもの

Voicy(ボイシー)という音声ブログアプリがあります。各ジャンルの著名人やインフルエンサーが各々、好きなように声のブログを更新しています。

今回は、荒木博行のbook cafeというチャンネルからご紹介します。このチャンネルでは、荒木さんがマスターとなり様々な本を紹介されているので、気になる人はぜひ聞いてみてください。

音声ブログの中盤、荒木さんが「読書の効用としての触媒としての力について話したいんですが…」と今回の話題に切り出します。そこでは本の中から藤原さんの言葉を引用されていました。

人間が蓄積した知識、技術、経験のすべては脳内のある部分に沈殿している。脳内である意識が強まるとそれが掻き混ぜられて浮き上がってくる。浮き上がってきたときに一瞬にしてそれらは繋がり回路を形成する。それを人間は想いや考えとして抱くようになる。

逆に言えば、知識、技術、経験が点のまま浮き上がってこないと、想いや考えは生まれない。

「本を読む人だけが手にするもの」p.67

この表現が、まさに言い得て妙というか…。本を読むことで、頭の中のネットワークがガッと繋がる瞬間みたいなものを的確に言葉として表現されているなと思います。

荒木さんの解説

荒木さんは、このかき混ぜるという感覚を「シェイク」と表現されていました。人との対談などでも、脳に沈殿されたものが、ふわっと浮き出てくることがあるそうです。そしてそのふわっと浮き上がったものが形になったときに、とても快感があるんです、とも。

だから、知識、技術、経験などをできるだけ多く沈殿させておかなければいけない、ということをおっしゃってました。意味のないものでもいい。とりあえず広げて沈殿させておくことが大事。

そして、沈殿には賞味期限があり、壁にへばりついてしまうと出てこなくなってしまう。だからいつもシェイクし、普段から刺激を与えることで新しい知見が見つかる可能性が高まるのではないか、と感じる。このようにおっしゃっていました。

これ、すごくよくわかりませんか?同じく膝を打った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私自身が思う読書の効能

ここまでは、藤原さんと荒木さんの視点で読書の効能についてご紹介しました。ここからは私自身が、読書の効能をどう捉えているのかをお伝えできればと思います。

他者視点を手に入れる

本を読むと、自分ではない他人の視点を手に入れることができます。使う言葉も考えていることも、経験も知識もまるで違う。

まるで誰かの人生をそのままなぞっているかのようです。

自分が体験できる人生は、自分がこれまで選択してきた道だけ。だから、本を読めば他人の人生を疑似体験できます。これってすごいことですよね。

過去と未来へ世界を広げる

例えば「サピエンス全史」を読めば、アウストラロピテクスやネアンデルタール人など言語を持たない頃の人類のことを知れます。狩猟採集から農耕への移り変わり、貿易、戦争、飢餓との戦い、そんな風に過去へと自在に繋がれます。

そしてSF作品や著名人の未来予想図、実業家の展望などについて読めば今度は未来を知ることができます。空飛ぶ車、自動運転バス、ロボットレストランなど、一昔前まで単なる空想に過ぎないと言われてきたものが今世紀はどんどん現実化しています。

私たちの未来は私たちの現実と想像の延長線上にあることを思えば、SFなどに触れることは未来に触れることだと言えるのではないでしょうか。

本を読めば、過去の世界にも未来の世界にも自由自在に移動できます。

無知の知

紀元前400年ごろ、ソクラテスは現在の西洋哲学の根幹をなす「無知の知」を唱えました。本当の賢者は、自分がいかに無知であるかを知っているという意味ですね。

本を読むことは自分の無知を知ることができます。1冊古典を読めば、自分の知らない単語や概念、時代背景などが溢れるほどに出てきます。そのとき、「あぁ自分は何も知らないんだな」と痛感します。そして、もっと知りたいと思うようになる。これこそが本の効能だと思います。

まとめ

藤原さん、荒木さんは、本を読むことの効能を「頭の中に沈殿した知識、技術、経験がかき混ざり、浮き上がってきたものが繋がり、想いや考えとして表出すること」だとおっしゃっていました。

この絶妙な表現に、思わず唸った人も多いと思います。

そして私自身はこの意見に同意すると共に、読書の効能は、他者視点、過去と未来、無知の知へと世界を広げることだと考えています。

皆さんは読書はどんな効能をもたらすと考えているでしょうか?感想をシェアできたら嬉しいです。

それでは、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。この記事がどなたかの役に立てば嬉しいです。

書籍紹介

藤原和博さんは、元リクルートで初のフェロー、東京都の義務教育で初の民間校長を経験された方です。三つのキャリアを掛け合わせて100万分の1のレアな人材になろうという考えを提唱した人としても有名です。

気になった人は「本を読む人だけが手にするもの」をぜひ読んでみてください。