話題のFIREについて小学生にわかるように説明してみる試み

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最近話題の「FIRE(ファイヤー)」。このファイヤーは燃える火のFIREではなく、経済的自立を果たし早期リタイアする「ファイナンスインディペンデントリタイアアーリー」の略ですね。

できるだけ若いうちに、働かなくても生活できる暮らしを構築しよう!という考え方です。

今回はこのFIREについて、小学生にわかるように説明してみようと思います。

こちらをご覧になっている小学生のみなさん、一緒にFIREの世界について思い描いてみましょう。将来を考えるヒントになれば嬉しいです。

そもそもFIREとは?

まずはFIREについておさらいしますね。

FIREとは、ファイナンシャル インディペント リタイア アーリー(Financial Independence, Retire Early)の頭文字をとったもの。ファイヤーと読みます。

最初見たときは、焚き火などの火かと思いますよね。紛らわしいです。

意味は、できるだけ若いうちに経済的な自立を果たし、リタイアしてしまおうという考え方や暮らしのことです。

このFIRE、主にアメリカで一大ムーブメントが起きているのですが、ここ数年で一気に日本国内で知られるようになりました。

それまでも早めに経済的に自立して、生活のための労働から脱却しようという考え方はありましたが、あらためてしっかりと言葉になった感じです。

FIREを達成するための条件

FIREを達成するまでにはいくつかの条件があります。まとめるとこちらの通り。

  • 高収入であること
  • 収入の8割を投資すること
  • 資産を数千万円築くこと
  • 生活費の数年分を現金で確保すること

まず、高収入であること。次に、収入のほとんど(8割程度)を投資に回すこと。そして4%ルールで運用するために資産(年間生活費÷4%)を貯めること。さらに金融ショックに備えて貯蓄(年間生活費×数年分)を用意することです。

4%ルールがちょっとわかりづらいので後ほどゆっくり説明します。

高収入ってどれくらい?

ここでいう高収入というのは日本でいうと年収1000万円越えくらいです。手取りで考えると月額65万円くらいなので、その8割、52万円を投資に回します。残る2割は13万円。家賃や光熱費、食費、交際費、インターネット代、その他もろもろを13万円に収めるということです。年収1000万円の人がこれを行うのは強靭なハートがないと難しそうです。

実際、日本人でFIREを達成された穂高さんのブログでは、節約術も紹介されています。例えばこちら。

  • ペットボトル飲料を買わず水筒持参
  • 飲み物は白湯
  • デートは公園ピクニック
  • 散髪は1000円カット

引用:【支出の最適化】節約方法おすすめ14選【経済的自由達成の原動力】

「何が何でもFIREしてやる!」という穂高さんの心意気を感じます。ちなみに、書籍も出版されています。面白いので、こちらももしよければ詳細を見てみてください。

穂高さんの手法は高配当株投資と配当収入なので厳密に言うと違うんですが、話すと長くなるので割愛します。

4%ルールについて

FIREの元となっている考え方、4%ルールについて解説しますね。

この考え方の元となっているのは、米国のトリニティ大学の教授らによって1998年に発表された論文、通称Trinity Study(トリニティスタディ)です。

論文の日本語名は「退職貯蓄:持続可能な引き出し率の選択」。英語にはなりますが原文のリンクを貼っておきますね。

Retirement Savings: Choosing a
Withdrawal Rate That Is Sustainable

こちらをものすごく簡単に説明すると、

Q「老後もずっと資産を減らしたくないんだけど、毎年何%なら取り崩してもいい?」

A「毎年4%だったら資産は減らないよ!」

ということです。

そもそも投資市場は浮き沈みはあるものの、全体を通して見ればずっと数%で成長(値上がり)しています(6%成長することもあれば、マイナスになる場合もあります)。

そのため、毎年資産の4%程度であれば、取り崩しても大きく資産を減らすことにはならないだろう、と科学的に答えを出したのが4%ルールです。

4%ルールの具体例

もう少し説明しますね。

例えば、1億円を投資していたとします。今年、その4%、つまり400万円を取り崩したとします。資産は400万円減りますが、市場は成長し値上がりするので、また1億円に戻ります。翌年もまた400万円を取り崩します。また資産は400万円減りますが、また1億円まで値を戻します。

このようにして毎年400万円程度であれば、資産1億円をほとんど目減りさせることなく保有したまま、半永久的に暮らせる、ということです。

4%ルールの計算式

計算式についても触れておきます。どれも簡単な四則計算で求められるので、覚えておくと便利ですよ。

  • 年間生活費=総資産×4%
  • 総資産=年間生活費÷4% もしくは 総資産=年間生活費×25

例えば、自分はいくらあればFIREできるんだろう?と思ったら、

年間の生活費÷4%、もしくは年間の生活費×25 を電卓で計算してみてください。

年間の生活費が400万円の人は、資産1億円でFIREが可能です。

年間の生活費が200万円の人は、資産5000万円でFIREできます。

※実際には税金がかかるので、もう少し多めに見積もる必要があります。

生活費×数年分の貯蓄:現金クッション

そして大事なのが貯蓄です。現金クッションとも呼ばれます。

そもそもFIREは4%ルールに基づいてます。論文で解説されている通り、理論上は市場全体が順調に成長していけば、この通りに生きていけるはずです。

しかし、実際には金融ショックがいつ起こるとも限りません。資産が大きく目減りしたタイミングで取り崩してしまうと、持っているお金が一気に減ってしまいます。

これを防ぐためのものが現金クッションです。

これまでの歴史を見れば、金融ショックはだいたい数年で元に戻ります。そこで、数年分は耐えしのげるように現金を多めに用意しておけば、資産が目減りしたタイミングで取り崩すことなく生活できます。

また元に戻ったら、4%ずつ取り崩していけばOKです。

ここまで念入りに用意しておけば、FIRE生活に不安はないでしょう。

まとめ

ということで、小学生にわかるようにFIREについて説明してみました。FIREを達成するには、どうやっても時間が必要です。今からコツコツ勉強して高収入になるための方法を模索してFIREを達成しましょう。

それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました。この記事がどなたかの参考になれば嬉しいです。

最後にFIREについては海外の著名な書籍が2冊あるので、リンクを貼っておきますね。もしよければ詳細を見てみてください。